3.2005年6月10日「県民能 鎌倉公演」の記録です。

狂言「蟹山伏(かにやまぶし)」・能「葵上(あおいのうえ)」

狂言「蟹山伏」
シテ大蔵吉次郎師 アド宮本昇師 榎本元師
今回は狂言の山伏と能の山伏の対比の選曲でした

朝の部 能「葵上 梓之出」 シテ中森貫太
橋懸かりの欄干を車の長柄に見立てて泣く型
小書の型です
 ワキツレ 則久 英志師 ツレ 小島 英明師
病床の葵上の枕元で執心を語ります
葵上を打ち据えようとする六条御息所
床に置かれた装束が葵上です

着ていた唐織を引き抜き葵上に覆い被さります
今回は巧く引き抜けました

 間狂言 大蔵吉次郎師
ワキ(横川の小聖)を呼びに行く使者です

ワキ 野口能弘師
一心不乱に祈る小聖に背後から忍び寄るシテ
後シテには古般若と言われる面を使ってみました
葵上にはちょっとキツイかも・・・
当日作者の方が見にいらしてました
ワキに祈り伏せられる六条御息所
前に落ちているのは「打杖(うちづえ)」
午後の部ツレ 坂 真太郎師
この型は「呼び出し」と言われる演出の時の姿
午後の部シテ 佐久間二郎師
前シテの面は二回とも「泥眼(でいがん)」
綺麗に引き抜けた中入前のシテ
本当は物着ですが後見座が狭いので
この後中入りしました
「祈(いのり)」の中でワキと対峙するシテ
午後の部はこの曲の専用面「白般若」
解説の上坂信男先生と一緒に質疑応答
皆様よく質問なさってくださいました

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