18. 2003年3月13日慶應湘南藤沢高等学校能楽鑑賞教室の記録です。

「附子」・「葵上(於 横浜能楽堂)

前日にたっぷり講義をしたので
今日は能舞台についてのお話

狂言「附子」
シテ 山本泰太郎師

能「葵上」 ツレ 中森健之介
初めて面を掛けて謡いました

シテ 中森貫太
今回は「梓之出」の小書でした
欄干を車の長柄に見立てとりすがって泣く
小書の型です
シテの面は「泥眼(でいがん)」
唐織壷織り姿です
恋敵葵上を打ち据えようとする御息所
正先に置かれた縫箔が病で寝ている葵上です
着ていた唐織を引き抜いて中入(普通は物着)します
この着付けは後見の腕の見せ所

ワキツレと間狂言のやりとり
この辺になるとツレの足の痛みはかなりのもの・・・

シテは面を般若(今回は白般若)に換え
先ほど着ていた唐織を披いて登場します

祈祷をするワキに襲いかかる御息所
ワキは則久師

「祈り」の一場面
シテが持っているのは「打杖(うちづえ)」です
上に着ている摺箔の模様は「鱗(うろこ)」
般若の面とセットの柄です
ツレも無事に立てました
お疲れさま

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