能 錦木 (にしきぎ)



あらすじ

 諸国一見の僧。陸奥狭布の里で錦木売りの夫婦と出会う。二人は求婚する男が女の家の門辺に錦木を立てて女がそれを取り入れれば承諾の証と語り、3年間錦木を立て続けて思い叶わず、死んだ男の塚を錦塚と教え姿を消す。
 夜もすがら僧が弔っていると二人の幽霊が現れ、男が錦木を立て続けた様子を見せ、仏果を得た喜びの舞を舞い、夜明けと共に消え失せる。

演者から一言

 松虫と似た曲ですが、全体に謡も型もボリュームのある曲です。求婚を断り続けた女への思いを、時には激しく、時には静かに描ければと思っています。
 今回は千種怪士(ちぐさあやかし)と言う面を使いますが、どのようなフラレ男になるがお楽しみに。


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