能  (ともえ)



あらすじ

 木曽の僧、粟津で女から義仲戦死の地を教えられ、夜もすがら弔っていると、巴が在りし世の勇姿で現れ、義仲戦死の有様と思慕の情を仕方噺に見せ、弔いを頼まれる。
 巴は旭将軍木曽義仲の妾。美女ながら強弓精兵。常にひとかたの将として功あったが、女連れの討死には恥と追い返された。
 共に死ぬことのかなわなかった女武者の執心が、寂しく印象的です。

演者から一言

 武将を主人公とする修羅物で唯一女性がシテの曲。
 常の構えや長刀(なぎなた)の使い方も他の曲とはちょっと変えて、力強さの中にも女性らしさが出せればと思っています。
 馬に乗って鞭を当てる型なども珍しい動きです。


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