能 猩々 (しょうじょう)



あらすじ

 孝行の得によって霊夢を受け酒屋を開いた高風は、次第に金持ちになる。常連の中に不思議な姿の者がいて、非常に酒が強い。名を聞くと水中に住む猩々というので、酒を盛って潯陽の江を訪れる。
 現れた猩々は共に酒を酌み交わし,酔って愉しく舞い遊んだ末、孝行の得を讃えて、いくら酌んでも尽きることのない酒壺を与える。

演者から一言

 乱はそのバリエーションで、緩急常ならぬ高度な囃子につれて波に浮き沈む変化ある舞を見せる。「治に居て乱を忘れず」と、武家時代には年末の納会に必ず上演された。
 双之舞の小書きがつくと猩々が2人になってより華やかな舞台になる。


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