能 石橋 (しゃっきょう)



あらすじ

 仏跡を訪ねて入唐した寂照法師は清涼山に至り有名な石橋を見る。自然の流れが岩を貫流し、谷の深さは数千丈、長さ三丈余、幅一尺足らずの橋の向こうは文珠菩薩の浄土。暫く拝んでいると、文珠の愛獣獅子が現れ、満開の牡丹に狂い舞う奇瑞を見る。
 絢襴たる作り物。能の中で最も豪華で迫力ある大曲の一つです。

演者から一言

 前シテは「童子」と「老人」の二通りの演出があります。本来は童子ですがやりやすいのは老人の方。師匠曰く、難しい童子でやるから重習なんだ!との事。
 後シテは本来赤い獅子ですが、小書で人数が増えるとツレが赤、シテは白になります。 通常七段。大獅子九段。師資(もろすけ)十二段と、小書によって舞の長さが変わっていきます。


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