能 熊坂 (くまさか)

kumasaka

あらすじ

 旅の僧(ワキ)が美濃国青野ヶ原にさしかかると一人の僧(シテ)が声を掛け弔いを頼む。引き受けた旅僧が庵に入るとそこには大長刀をはじめとする兵具がある。不審に思った旅僧が尋ねると、ここは盗賊が多いので僧でも護身用に置いていると答え今晩はこの庵に泊まれと言い捨てて姿を消す。
 僧が夜もすがら弔っていると古ここで牛若丸に退治された大盗賊熊坂長範の幽霊が現れて当時の有様を仕方話に見せ、自らの弔いを頼み消え失せる。

演者から一言

 長刀を使う曲としては最も型が複雑でしんどい曲です。後シテの前半部分では床机に掛けて長刀を使いますがこれがキツい!握力が無いとどうにもなりません。 ただ荒っぽくてもまずいですし弱々しいのはもっとダメ。力感をいかに上手く出すかが鍵になります。


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