能 雲林院 (うんりんいん)



あらすじ

 芦屋の公光という男、伊勢物語を愛読の余り夢の告げを受けて雲林院を訪れる。
 美しく咲く桜の枝を折ろうとすると老人が現れこれをとがめる。風流の物語の後老人は業平の化身と暗示して去る。
 花の下にまどろむ公光の夢に業平が現れ、伊勢物語の秘伝を教え、二条の后のもとへ忍んで通った様を優雅な舞に見せると見て目覚める。
 日本史上最高の美男で歌人の在原業平を主人公とした名曲の一つです。

演者から一言

 伊勢物語を題材とした、男性をシテとする三番目鬘物。
 ゆったりよりも「べったり」になりやすい曲なので、いかにも殿上人らしい優雅さを出しつつ、男らしい大らかさと、歯切れの良さをお見せできればなによりです。


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